契約社員とは、労働者(働く側)と企業(雇う側)とが合意して、予め定めた期間働く、という雇用形態のことを言います。似たような言葉に派遣社員というものがありますが、派遣社員の場合は企業が派遣会社を通して労働者を雇うのに対し、契約社員の場合は企業が直接労働者を雇うという違いがあります。そのような契約社員のキャリアの積み重ね方には、3つの方法があります。
まず1つめは、働いている企業の正社員になることです。正社員登用制度がある企業では、契約社員から正社員になることが可能です。期間中にしっかりと働いて実績を作ることはもちろん、自分が持っているスキルを、どのようにその企業で生かしていきたいのか、具体的に伝えることが大切です。
2つめの方法は、無期転換申込権を利用し、無期契約社員となることです。この無期転換申込権とは、「同じ企業と有期雇用契約を5年を超えて更新した場合、無期労働契約に転換してもらえるよう申し込める」という労働者の権利です。これによって、労働時間や賃金などは変えずに、その企業でずっと働きキャリアを積むことができます。
3つめの方法は、他の企業へ契約社員または正社員として転職することです。派遣社員とは違い、1人で転職活動をしなければならないのは不安もあるでしょう。その場合は、転職エージェントのサービスを利用するなど、プロの手を借りることをおすすめします。模擬面接や履歴書の書き方など、転職のための支援を受けることができるので、働きながらの求職活動でも時間を有効活用できます。